FreeBSD 12.1-RELEASEにアップグレード後、マウスクリックができない。

FreeBSD 11.3-RELEASEからFreeBSD 12.1-RELEASEにアップグレード後、マウスクリックができなくなりました。

同じような事象で困っているかたの参考になれば幸いです。

[環境]
Windows8.1上のVirtualBox6.1

[状況]

  • FreeBSD 11.3-RELEASEからFreeBSD 12.1-RELEASEにアップグレード
  • pkg-static install -fy pkgでパッケージのアップグレード

その後、GDM(GNOME Display Manager)でログインしようとしたところマウスクリックができないことに気づく。

やったこと

〇VirtualBoxの設定:VBoxSVGA⇒VBoxVGA 変わらない。
〇usr/local/etc/X11/xorg.conf.d 配下のxxxxx.confをリネーム。
※xxxxx.confは自分で設定したファイルです。
例.
# mv driver-vbox.conf driver-vbox.conf.bk

〇ネットで検索。
日本語の記事はヒットせず。
FreeBSDのフォーラム(英語)でヒントになる記事を発見。

[対処方法]

1./etc/rc.confのmousedサービスを無効にする。
かつ
2./etc/sysctl.confに以下設定を追加する。

kern.evdev.rcpt_mask=6

3.再起動をして反映させる。

この方法でマウスクリックがきるようになりました。

最近のX Window Systemはキーボードやマウスの設定をconfファイルで設定しなくても自動で認識したり、デスクトップマネジャー側で設定するのでリネームしたxxxxx.confは元に戻していません。

[参考]

この方法は、xorg-serverをインストールした際に表示されるメッセージの中にありました。

$ pkg info -D xorg-server
xorg-server-1.20.8_2,1:
On install:
Xorg-server has been installed.

If your kernel is compiled with the EVDEV_SUPPORT option enabled
(default starting from FreeBSD 12.1) it is recommended to enable evdev mode in
pointer device drivers like ums(4) and psm(4). This will give improvements like
better tilt wheel support for mice and centralized gesture support via
xf86-input-synaptics or libinput drivers for touchpads.

This is also needed for PS/2 devices to be properly detected by Xorg when
moused service is disabled in /etc/rc.conf and kernel is compiled with
EVDEV_SUPPORT.

To enable evdev in such a device, run the following:

# sysctl kern.evdev.rcpt_mask=6

To make it persistent across reboots, add the following to /etc/sysctl.conf:

kern.evdev.rcpt_mask=6

In case you're using a serial mouse or any other mouse that *only* works over
sysmouse(4) and moused(8) on an evdev enabled kernel, please run this:

# sysctl kern.evdev.rcpt_mask=3

To make it persistent across reboots, add to this /etc/sysctl.conf:

kern.evdev.rcpt_mask=3

Google先生に翻訳をお願いしました。

翻訳

カーネルがEVDEV_SUPPORTオプションを有効にしてコンパイルされている場合(デフォルトはFreeBSD 12.1以降)、ums(4)やpsm(4)などのポインターデバイスドライバーでevdevモードを有効にすることをお勧めします。
これにより、マウスのチルトホイールサポートの改善や、xf86-input-synapticsまたはタッチパッドのlibinputドライバーを介した集中型ジェスチャーサポートなどの改善がもたらされます。

これは、mousedサービスが/etc/rc.confで無効になっていて、カーネルがEVDEV_SUPPORTでコンパイルされているときに、PS/2デバイスがXorgによって正しく検出されるためにも必要です。

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