このカテゴリは、プログラミング言語であるTcl/Tkに関連する情報を発信していきます。
Tclの特長を1つ上げると、Tclの構文は空白で区切られたリスト構造をしており、全てコマンドとして実装されています。
某プログラミング言語を紹介しているサイトのように、「初心者向きの言語」、「仕様が洗礼されている」、「これから始めるにはお勧め」などとは言いませんが、文法規則も比較的少ないので、プログラミングの初心者の方でも学習が容易であると思います。
もう1つ特長を上げると、Tkは豊富なGUI部品が実装されており、それらを組み合わせて、比較的簡単にGUIベースのアプリケーションを作成できます。
Perl/Tk, Ruby/Tk, Python/tkinterなどのTkはTcl/TkのTkを利用しています。このような事からTkに関しては、一定の評価がされているもののTclについては、「所詮はスクリプト言語でしょ」、「遅い」、「バイナリデータが扱えない」、「古い」などと言われる事があり、あまり印象が良くありません。
これらの評価の一部は、過去には事実でした。
しかし、1997年にリリースされた8.0以降は、これらの事実は過去のものとなっています。
例をあげると
- 8.0からプログラム実行時にバイトコード(中間コード)へ変換するバイトコンパイラを採用し、実行速度が大幅に向上しました。
- 8.0からバイナリデータを操作するbinaryコマンドが追加されました。
- 8.1から内部コードにUnicodeを採用しており日本語の文字列操作も容易に扱えます。
- Tclの正規表現は、8.1で新しく書き直されました。正規表現もUnicodeに対応しています。
- 最新版数は、8.6.10 (Nov 21, 2019) で現在も開発が進められています。
Tcl/Tkに興味を持った方や、他のプログラミング言語で挫折した方がいらっしゃいましたら、ちょっとTcl/Tkを触ってみませんか?
現在Tclの記事をメインに書いている最中ですが、ほぼ一通り書き終えたら、Tkの記事も書いていきたいと思います。
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